結論、任意整理すると、一定期間は連帯保証人にはなれないようです。
もし、連帯保証人になる必要がある場合は、
任意整理・個人再生・自己破産をする前に、一度、考え直した方が良さそうです。
目次
任意整理をした場合
理由は、連帯保証人になる時は個人信用情報を審査されるためです。
任意整理をすると個人の信用情報には、
金融事故情報が登録されており、その情報が連帯保証人になれない原因となるようです。
金融事故情報が登録されているということは、返済能力が低いとされるので、審査にはほぼ通りません。
とは言え、任意整理をすると、生涯連帯保証人になれないというわけではないようです。
登録される金融事故情報は個人差はありますが、一定期間で取り消されるのです。
情報が取り消されると、信用情報が回復しますので、そのあとは連帯保証人になることが可能となります。
自己破産をした場合
自己破産の場合も、はっきりと生涯なれない訳ではないようです。
自己破産をしたということは支払い能力に不安があるということには変わりありません。
そして、自己破産歴があると分かれば、連帯保証人になることを断られる可能性は高いです。
知人で、自己破産をして信用情報が回復するまでおよそ6年かかったという話を聞いたことがあります。
任意整理、自己破産含め、すぐに連帯保証人になることは出来ないですが、時間が経てばなることができる、という結論になります。
そもそも連帯保証人とは
車を購入するとき、アパートを借りる時、何かをローンで購入する際など、よく目にする連帯保証人ということば。
そもそも、連帯保証人とは何なのか?
当たり前に使われていますが、連帯保証人について改めて調べ直してみました。
連帯保証人と保証人の違いとは?
連帯保証人についてもそうですが、お恥ずかしながら、連帯保証人と保証人は微妙に違うというのをまず知りませんでした。
共通点は、債務者が支払い困難になった場合、代わりに支払いをするということです。
ただ、違いもたくさんあります。
返済しなければいけない限度額違い
1つ目は、連帯保証人または保証人が複数人いる場合です。
保証人はその人数で割った金額のみを返済することが決められていますが、連帯保証人は全員で全額を返済しなければならないということです。
それにより、1人あたりの返済しなければいけない額が大きく違ってきます。
請求できるかできないか
2つ目は、貸金業者が急に、連帯保証人または保証人に対して返済を請求をしてきた場合です。
保証人は債務者にまずは請求するように主張出来ます。
連帯保証人は債務者に請求出来ないようです。これはリスクが大きいですね。。
強制執行の主張
3つ目は、債務者が返済できる状態であっても返済しなかった場合です。
保証人は債務者の財産に、強制執行するよう主張することが出来ます。
連帯保証人は債務者にこのような主張をすることが出来ません。
改めて、連帯保証はリスクが大きい
上記の3つより、連帯保証人と保証人はまったくの別物と考えた方が良いです。
私も、連帯保証人と保証人を一緒にせず、保証人になる際にはどちらなのかしっかり確認してこうと思います。
連帯保証人になる際の注意点
上にも書きましたが、連帯保証人になるにあたって心に留めておかなくてはならない注意点をしっかりおさえておく必要があります。
まず、債務者の支払いが滞った場合には連帯保証人に連絡がくることがある、ということ。
そして、もちろん未払いが続いた場合は連帯保証人が支払わなければならないということ。
連帯保証人と保証人の違いについても触れましたが、債務者が支払いを拒否した場合は、すべて連帯保証人や保証人である方々に請求がきてしまいます。
よほどお金に余裕のある方以外は、リスクしかない?ような気がしますね。
連帯保証人の必要性
コロナ禍のご時世、急に収入が激変する方も増えています。
例えば、社会福祉協議会に支援金などを借りる際も、連帯保証人が必要になるケースが多く関係してきます。
だれもが、長い人生の中で連帯保証人になる機会があります。
もし自分が任意整理や自己破産をしている場合は、果たして自分の身近な人の連帯保証人になれるのか、心配なところです。
連帯保証のリスク
時間がかかるとはいえ、一定期間経過すれば、任意整理や自己破産をしていても連帯保証人になれるケースが多いです。
連帯保証人になるのは決して悪いことではないのですが、先のことも見据えてしっかり考えていかなくてはならないことです。
例えば、もし自分に請求がきたら、もし債務者が支払い困難になったら、などのリスク。
そんなことも踏まえて、慎重に考えなくてはと思います。
連帯保証を引き受ける前に
特に、任意整理や自己破産をする方にとっては、保証することは絶対に避けたいと思うのが自然です。
連帯保証人になる際は、それを踏まえて今一度よく考える必要があります。
もし連帯保証人になり、債務者の支払いが連帯保証人である自身に請求がきたとき、予期せぬ請求を支払う余裕は、ほとんどの人がないと思われます。
とはいえ、支払わないままでいると、大変なことになります。
そんなときは一人で悩まず、弁護士や司法書士などの専門の方々に相談するのをおすすめします。
きっと苦しい悩みを解決してくれるはずです。