最近はキレやすい癖がついていたので、何とか治そうと思い、なんでもいいので小さな親切ができないかと考えながら歩いていました。
夜道でふと目に入ったのは、路上で泣きじゃくる女性だった。私は親切心から彼女とのすれ違いざまに近づき、声をかけてみた。
「大丈夫ですか?何かお困りですか?」と尋ねると、彼女は涙を拭いながらこう答えた。「あの、私、お金がなくて、家に帰れなくて…」
彼女の悲しげな表情を見て、私はなんとかして助けたいと思った。
しかし、私の財布にはわずかな現金しか残っていなかった。かなり痛いですが、できる限りのことをしようと思い、ちょうどアルバイトでもらった現金があったので千円を渡した。
「これで帰れますか?少しでもお力になれれば幸いです」と言いながら、私は彼女にお金を手渡した。
彼女は驚いたような表情を浮かべながら、お礼を言ってくれた。私は彼女が安心して帰れるようになったことを願いながら、その場を後にした。
その後、コンビニに立ち寄って角を曲がると、その女性が彼氏らしき人と手をつないでファミレスに入っていくのを見かけた。
私は驚きと同時に憤りを感じた。私自身が借金で困っているのに、なぜ彼女は私のお金を渡してしまったのだろうと後悔の念にかられた。親切心で助けようとしたのに、結果的に自分が損してしまった。
自分が困っているときに、他人から助けてもらえることはありがたいことのはずだ。でも、キレたら得をして、親切にしたら損をするこの世の中に納得がいかない…